top of page
硝化反応
※本ページは『水浄化フォーラム』より転載しています。
<謝辞>
「水」の安全確保と環境保全に係る知識と技術を、「水の浄化」に関わる方への参考となるサイトとして『水浄化フォーラム』を執筆・編集・管理いただい
ている環境技術学会 村上理事に心より感謝申し上げます。
アンモニアの酸化-硝化
硝化細菌の活性(反応速度、増殖速度)は、水温、pH、DO等の環境条件の影響を受けやすい。一般的に硝化反応は下式で示される。
① NH4+ + 3/2O2 → NO2– + 2H+ + H2O
② NO2– + 1/2O2 → NO2–
③ NH4+ + 2O2 → NO3– + 2H+ + H2O
アンモニアからの亜硝酸の生成は、ニトロソモナス属(Nitorosomonas sp.)、ニトロコッカス属(Nitrosococus sp.)等の硝化細菌の作用によって進む。次に、亜硝酸から硝酸を生成する反応は、ニトロバクター属(Nitrobacter sp.)等の硝化細菌の作用によって進む。
アンモニアNH4+(1モル)をNO3–(1モル)へ酸化するには、酸素O2(2モル)が必要で、水素イオンH+(2モル)が生成しpHが低下する。
実際の硝化反応では、pHは6.8~8.5に保つことが望ましい。
浮遊型培養反応、例えば活性汚泥法では、汚泥滞留日数を7日以上とする。
微生物を担体等へ付着培養する生物膜法では、硝化菌に必要な汚泥滞留日数は十分保たれている。
適温は20~30℃であるが、15℃以下では硝化速度は著しく低下する。
有機物濃度が高い(およそ30mg/L以上)と硝化反応はほとんど進行しないので、反応槽内の有機物濃度が低く保たれるよう十分な処理時間(水理学的滞留時間)を確保する。
溶存酸素濃度は2mg/L以上が望ましい。
bottom of page